JBLの2ウェイブックシェルフ型スピーカー「A640」です。以下の整備を施しています。・　コンデンサの交換・　抵抗器の交換・　配線の引換え・　バインディングポストの交換LF側のコンデンサを、フィルムコンデンサ単発から電解コンデンサとの併用に変更しています。（写真9枚目右下）電解はJantzenAudio製のオーディオ向けアキシャル、フィルムはオリジナルと同じBENNIC製で、PPフィルム「FPP」シリーズです。静電容量はオリジナルと同等です。HF側は固定抵抗器を交換しています。（写真同）セメント製からこちらもJantzenAudio製の酸化金属皮膜抵抗としています。内部の配線をすべてOFCケーブルに引き換えています。背面のバインディングポストを交換しています。（写真9枚目左下）真ちゅう金属メッキ製。キャップはやや大型で、バナナプラグがしっかり刺さるタイプ。カーボンインレイのユニークなデザイン。------キャビネット外観は、前面と背面下部の角に打痕があるほか、PVCシートに擦り傷があります。（写真5～7、8枚目左上）片方の前面ネットのダボがひとつ折れています。（写真8枚目右上）ただ、この状態でもかなり堅くはまりますので、実用上は問題になりません。この製品はペア一組ですが、背面にあるシリアルナンバーのシールが剥がれています。ウーファーエッジはラバー製。保護剤を含侵してあります。------JBLのかつてのエントリーモデルです。モダン機らしく、クリア＆ワイドレンジ。現代ソースにちょうど良くチューニングされたなかにも、明るくヌケの良いJBLらしさも持ち合わせています。整備では、ウーファーのコンデンサをあえて電解コンデンサにして、音に実在感を持たせるチューンとしています。※　前面ネットが堅く収まっているのは製品の仕様です。取り外す場合は、ネットのダボを折らないようご注意ください。------主な定格・　2ウェイ2スピーカー／バスレフ型／防磁設計・　寸法：W216 x H350 x D224 mm・　重量：3.6kg・　インピーダンス：6Ω・　再生周波数帯域：45Hz～40KHz・　最大入力：75W・　出力音圧Lv：87dB（2.83V/1m）